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GEN11さん (8hd5jkkd)2024/6/3 23:13 (No.1180962)削除
今回も素敵な公演をありがとうございました。
性懲りも無く、また感想文のようなものをアップしました。
よろしかったらご笑覧ください。

https://gen11.blog.ss-blog.jp/archive/c83809-1

次回もまた楽しみにしています。
必ず観に行きます。
田窪一世さん (8zgcoyca)2024/7/16 13:49削除
お返事遅くなってすみません。実は、舞台終了後に風邪を引いてしまい、約1ヶ月ほど熱と咳で臥せっておりました。やはり寄る年波には勝てませんね。現在はすっかり回復して気力も充実して来ました。

さて、今回の桑原さんのご感想もなかなか読み応えのある内容でした。
そして「道化師の森」は、まさしく桑原さんのご指摘の通り「子供のことが嫌いな母親なんていない」これこそがテーマの物語です。 
この昔から言い古された、聞きようによっては綺麗事にしか聞こえないこの言葉にあえてこだわった理由は、僕の敬愛する作家、山本周五郎氏の影響があります。
氏の生前、批評家たちは「山本周五郎の小説は所詮作り物の綺麗事だ」と評しました。氏はそれに反論して「フィクションだからこそあえて綺麗事を書くのだ」と言っています。
実際の世の中には親が子を私物化したり捨てたり殺したり、様々な事件が頻発しています。だからこそ、せめて物語の中では真逆の理想を描いて読者や観客の心を浄化することが大事なのだと思うのです。
そういうわけで「道化師の森」は戦争が終わってまだ間もない、貧乏だけど人々が肩を寄せ合って生きていた昭和30年代を舞台にしました。
晋平の母親の美智子も、もちろん僕の母親がモデルですが、演じてくれた河合雪絵には巨匠、小津安二郎の映画に登場して来るような女性に近づけて欲しいと注文をつけました。僕の期待に応えて、今回の彼女は実に好ましい昭和の母親を演じてくれました。
もともと「道化師の森」を書いたきっかけは、昔、関口宏氏が司会していた「知ってるつもり」というTV番組でした。
世界中の有名人の知られざる過去の出来事にスポットを当てて彼らの人格形成にどういう影響を与えたのかを探る内容でしたが、ある回、大阪の夫婦漫才の重鎮「鳳啓介と京唄子」を取り上げた時に、鳳啓介氏が幼い頃に母親を病気で亡くした事が原因で、その後、数々の女性遍歴を繰り返していた事を知り、それをヒントに思いついた物語です。
なので、前半の現代場面は想像力を100%発揮するしかなく、悪戦苦闘しながら書き進めて行ったのですが、物語が後半になった途端、何の苦労もなくするすると展開して行きました。
クライマックスで晋平が美智子を強引に現代に連れて来てしまうという荒技も、雅彦が現代に現れ、それを阻止する美智子の行動でタイムパラドックスを起こす事なく収束する。この秀逸(自画自賛)な展開など僕が捻り出したのでは無く、母親の子供への愛を素直に書いたら勝手に帰結してしまったのです。
そして、雅彦と美智子はどこに行ってしまったのか、劇中、ハッキリとした説明はあえてせず、観客の皆さんに想像して貰えれば良いと思っていますが、僕のイメージでは、2人は別々の「時間のブラックホール」に飲み込まれて行ったと思っています。ただ、そうなる前の美智子の愛情の念が5歳の晋平の寝室に届き、その瞬間血だらけの美智子を初子は目撃したのです。
そして、もう一つ重要な存在が「坂田のおばちゃん」です。坂田のおばちゃんと晋平は合せ鏡のような関係で、お互いの存在が出会うことでタイムスリップ状態が起きたのです。それはまるで映写機の炭素棒と炭素棒が近づくことで生じるアーク放電の強い白熱光のようにです。
最後に「道化師の森」の「森」ですが、心理学では森は「深層心理」のイメージで語られることが多く、僕も当初はそういう意味合いで名付けました。でも、もしかしたら「森」は「時間のブラックホール」のことでもあるのかも知れません。
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GEN11さん (8hd5jkkd)2023/12/23 17:36 (No.1018548)削除
いつも素敵な公演ありがとうございます。
今回もとても楽しませていただきました。
まだまだ思い出すと涙が出ますので、毎日牛のように反芻して楽しんでいます。

また感想文のようなものをアップしました。
よろしかったらご笑覧ください。

https://gen11.blog.ss-blog.jp/archive/c83809-1

田窪様>
客出しの際に「毎日観たい」って言ったのは、公演中の毎日通いたいということと、アーカイブ(ビデオ)があれば毎日観られるのに、といった意味でした。舌足らずで申し訳ありません。観劇直後は頭がテンパってますのでどうかご容赦ください。
また次回、楽しみにしています!必ず行きます、ライフワークなので。
田窪一世さん (8zgcoyca)2024/1/1 15:11削除
ブログ拝読しました。
毎回読ませて頂いていつも思うのですが、GEN11さんのご家族は時々キューピーマジックの稽古場を見学しにいらっしゃってるのではないかと錯覚させられます。
つまりそれくらい僕の演出の意図や稽古場で役者たちとこだわったことを、あの短い本番の時間だけで理解しすくいとって頂けていることにびっくりしてしまうのです。
例えば今回、特にコメディとシリアスな場面を照明、音響、演技をくっきり分けて演出、演技指導したことや、友則のテーマを「疑問」と「怒り」に徹底し、それをグッドの怒りに敢えて重ねていることなど、僕の意図にキチンと気づいてくださっている。
さらにグッドが由紀子に抱いている気持ちについてですが、初期の頃は単純に「グッドが由紀子を好きになったから彼女に尽くした」というシンプルな設定だったのですが、それだけではリアリティがないと判断して中村仲蔵のエピソードを入れることにしました。
それ以降、同業者だからこそ肩入れしたのだという要素が多かったのですが、確かに今回グッドの由紀子に対する気持ちに大きな変化がありました。それはグッド側ではなく由紀子側に大きな変化があったからです。
今までの由紀子は子供っぽかったりわがままだったりが目立つキャラクターだったのですが、今回の由紀子は他人に気を使い続けて疲弊している人間だと位置付けて台詞一つ一つをこれまでとは違うアプローチで喋って貰うよう主演の河合雪絵に指示しました。そしてその要求に彼女は真摯に取り組んでくれました。
その結果「勇気を出したいのに思うにまかせない人生に行き詰まっている由紀子が唯一心を許せてわがままが言えたのがグッドだけだったのだ」という図式が成立したのです。だからこそそんな由紀子にグッドは惹かれたのだ。グッド自身も「勇気」を持てない人生を歩んで後悔した人。だからこそ由紀子にシンパシーを感じ、恋愛感情を滲ませて彼女に尽くしたのだと。
GEN11さんが指摘してくださった内容についつい舌が滑らかになってしまいました。これはもはやGEN11マジックなのかも知れませんね。
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GEN11さん (8hd5jkkd)2023/6/8 00:58 (No.807802)削除
今回も素敵な公演ありがとうございました。
とても楽しかったです。

またまた例によって感想文のようなものをアップしました。
よろしかったらご笑覧ください。

https://gen11.blog.ss-blog.jp/archive/c83809-1

次回は「黒サンタ」ですね。
今からもう楽しみです!
田窪一世さん (8txkpkff)2023/8/15 12:29削除
お返事遅くなってしまい申し訳ありません。記事自体は公演直後にすでに読ませて頂いていたのですが、こちらにご投稿されるのを待っているうちに失念しておりました。失礼致しました。

桑原さんのご感想を拝読していていつも思うことがあります。それは僕が「送信」したものを誰よりも多く深く「受信」してくださっているなということです。毎回、ひとり感心し唸っております。

現代は一億総評論家時代です。誰もが送信手段を持ち、自分の意見を発信し、ある投稿記事の真意をたいして確かめもせずにコメントします。そんな無神経な意見はネットに溢れかえっています。

僕がその兆候を最初に感じたのは、さだまさし氏「関白宣言」が大ヒットした時です。当時、世間は歌の歌詞に男尊女卑だの女性蔑視だの過剰反応しました。ただひたすら妻を愛している不器用な男の心情を綴っているだけの詩なのに。

演技にも「送信」と「受信」があります。台詞を喋ることが送信。相手の台詞を聞くことが受信ですが、日本のドラマはほぼ送信主体の演技ばかりです。ジェットコースターのようなスピードで物語は展開しエンターテイメントを満載して視聴者を楽しませてはくれます。見終えたあと「面白かった」という印象は残るけれども、心の底に蓄積はされません。

僕たちは約3か月かけて戯曲から何を受信し、相手役から何を受信するかにこだわった上で、お客様に何を「送信」するかを七顛八倒しながら吟味します。まだまだ志半ばですが、その作業はやっかいでしんどくて、でもとても楽しい作業です。そうやって産み出した舞台をお客様に受け止めていただけることはまさに役者冥利に尽きるというものです。

これからも桑原さんにしっかり受け止めて頂けて、心の底に蓄積して貰えるような舞台を目指して行きたいと思います。

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GEN11さん (8hd5jkkd)2022/10/2 21:33 (No.559053)削除
素敵な公演ありがとうございました。
今回もとても楽しませていただきました。

また感想文のようなものをアップしました。
よろしかったらご笑覧ください。

https://gen11.blog.ss-blog.jp/archive/c83809-1
田窪一世さん (8hn6jw9k)2022/10/9 21:59削除
過日は御家族揃ってのご観劇ありがとうございました。千秋楽後、色々と後始末を終えて本日GEN11さんの投稿を発見。謹んで拝見致しました。

「覚悟」と言う言葉に引っかかって頂いたこと、とても嬉しく思います。この前時代的な言葉が僕は大好きです。一見、アメリカ的なヒューマンコメディの衣をまとった物語の底に実は「武士道」という相反する哲学を潜ませて、ずっと劇作して来ました。多分これは僕に取っての宗教のようなものなのです。

御子息の慧眼にはただただ驚くばかりです。まず、亜由美は間違いなく「L」です。ただの親友と言うだけではあれほどの執着心は生まれません。俳優が演技する場合、役の言動の理由を考えます。なぜ、亜由美はあれほど葉子に執着するのか、それは親友以上の愛情を葉子に持っていたからです。

そしてさらに御子息の「すべてが片想いで形作られている物語」と、これにも唸りました。実は僕は文系の作家なので、最初に構成を決めてから書き始めるのではなく、いきなり書き始めてあとは行き当たりばったりで書き進めて行きます。そして主人公を追い詰めては助け、追い詰めては助けるを繰り返して行くのです。「黒いスーツのサンタクロース」の時など由紀子を追い詰め過ぎて自殺させてしまい、彼女を助けるのにとても苦労しました。そう、ですから御子息のご指摘の「すべて片想い」構成は僕自身びっくりで、よくぞ作家でさえ気づいていなかったことに気づいてくださってと手放しで感動しております。

さて、次回は久しぶりの新作です。先日「蒼い瞳の女(仮題)」の執筆を開始しました。次回も御家族お揃いで観劇頂けたら望外の喜びです。
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